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カート

カートが空です

watashitati

OUR STORY

はじまりは、足元のちいさな気づきから

理学療法士として、私は長年医療の現場で患者さんのリハビリに取り組んできました。誠実に、真剣に、全力で。けれど、あるときふと疑問がわきました。 「なぜ、同じリハビリをしても良くなる人と良くならない人がいるのか?私は3年間にわたり「リハビリをした群」と「しなかった群」を追跡調査しました。

結果は──驚くべきことに、どちらも回復度合いに差がなかったのです。理学療法士としての存在意義を見失い、私は現場を離れました。転機が訪れたのは、妻との出会いと結婚。彼女は小学生の頃からO脚に悩み、膝や股関節の痛みを抱えていました。ある日ふと足元を見ると、両足の小指が地面から浮いていたのです。「えっ、小指がついてない…?」その驚きは、私の人生を大きく変える原点になりました。

足指のひと押しが、人生を変えるスイッチになる

小指をもみ、いじり、何とか地面につくよう調整してみると、 「足の内側に力が入る!」と妻が驚きました。そのたった1週間後、妻のO脚はまっすぐになり、膝や股関節の痛みも消えました。 さらに、むくみ・冷え・生理痛・腰痛・肩こり・頭痛── 長年抱えていた不調までもが、嘘のように消えていったのです。「こんな小さなことで、こんなに変わるのか…?」

私は再び“リハビリ”に希望を見い出しました。そこから私は足指の研究を始め、理学療法士として復帰し、 日々患者さんの足を見て、触れて、観察を繰り返しました。その中で確信したのです。『足の指』こそが、姿勢の崩れ、痛みの連鎖の起点だと。筋肉ではなく、骨格が崩れている。 骨格を変えるには、まず足指を整えなければならない。

足元から未来を整える。

こうして生まれたのが、「ひろのば体操」と「YOSHIRO SOCKS」。毎日履くだけで足指が自然と広がり、足本来の機能が目覚め、 姿勢が整っていく──それがこの靴下の持つ力です。私たちは靴下を売っているのではありません。 医療費や介護負担を減らし、人生そのものを整える「選択肢」をつくっているのです。高齢化が進み、医療や社会保障が揺らぐ今の時代に、 “自分の足で立ち、歩く力”こそが本当の自立につながると信じています。YOSHIRO SOCKSは、「足元から、未来を変える」ための一足です。

足指への着目──すべては妻の小指から始まった

2006

理学療法士・湯浅慶朗が、ある日ふと妻の足を見て気づいた「小指の浮き」。その異常が原因で姿勢が崩れ、O脚を引き起こしていたことに衝撃を受ける。足指を整えるだけで姿勢が改善されることを体感し、足指の重要性に確信を持つ。この気づきが、のちの「ひろのば体操」、そして機能性靴下・靴の開発へと繋がる原点となった。

初代YOSHIRO SOCKS商品化──体操では補えない人のために

2012

「ひろのば体操」で一定の成果が見られる中、正しく実践しても改善しない人々が存在した。原因は、日常的に履いている靴下そのもの。足指を締め付け、機能を妨げる構造に疑問を持ち、機能性靴下の研究・開発に着手。初めてのパートナークリニックと共に商品化を果たすも、量産前提の設計やコスト優先の姿勢に限界を感じ始める。

自社開発への転換──素材がないなら、つくればいい

2016

「誰かに任せたままでは、本当に人を救う製品は作れない」と決意し、パートナークリニックとの関係を終了。理想を実現するための完全自社開発に踏み切る。しかし最大の壁は、“理想とする繊維”が存在しなかったこと。既存の綿やシルクでは、靴や靴下の中で足が滑ってしまい、足指が踏ん張れない。構造だけでなく「素材」そのものから見直す必要があった。

50社以上に断られた先に出会った志

2016〜2017

特殊な構造・編み・素材の設計は、ほぼすべての靴下工場から「不可能」と言われた。それでも理想を追い続けた結果、創業80年以上の老舗企業と出会う。繊維会社と理想の糸を一から共同開発し、老舗の染色会社が難しい色むらを少量ずつ丁寧に染め上げる。そして、専用機材と高技術を持つ編み工場が最終製造を担い、ついにYOSHIRO SOCKSが完成する。

東京大学との研究開始──科学の目で“足指”を検証

2017

東京大学と連携し研究プロジェクトを始動。「足指の機能改善が、姿勢と全身に与える影響」を学術的に可視化することを目的に、データ収集と評価を開始する。現場と研究が手を取り合うことで、YOSHIRO SOCKSは単なるアイデア商品から、科学的根拠を持つ“機能性ソックス”へと進化していく。

姿勢矯正靴下の正式リリース──世界初のモデル誕生

2018

従来の織機では不可能だった高密度編みと、デジタル送糸技術を導入。快適性と矯正力を両立し、世界で初めて「姿勢を整える靴下」として発売を開始。履くだけで足指が正しく機能し、自然と姿勢が整っていく。機能・素材・構造すべてにおいて、妥協のない一足がついに誕生した。

ハルメクと提携──靴への挑戦が始まる

2019

YOSHIRO SOCKSだけでは救えない人がいる。次に見えてきたのは「靴の構造」の問題だった。そんな折、高齢女性向け雑誌『ハルメク』の運営会社と出会い、「一生自分の足で歩くためのシューズを開発したい」という想いが一致。湯浅が持つ膨大な症例データと技術を活かし、共同で矯正シューズの開発に着手。

臨床研究の深化──“筋肉博士”との協業

2020〜2022

3年間にわたり、東京大学名誉教授で“筋肉博士”として知られる石井直方氏とタッグを組み、YOSHIRO SOCKSの臨床研究を深める。病院での機能性検証や運動・リハビリ現場での評価を通じて、慢性腰痛・膝痛、転倒予防、介護度改善といった明確なエビデンスが蓄積された。研究資金に頼らず、現場と実証データをもとにした真の共同研究がここに実現。

YOSHIRO SOCKS PRO完成──10年を超える集大成

2024

素材・構造・履き心地すべてを見直し、矯正力と快適性をさらに進化させたYOSHIRO SOCKS PROを発売。足指を自然にニュートラルポジションに導き、バランス、姿勢、動作、すべてを改善する高機能モデル。YOSHIRO SOCKSは、もはや靴下ではなく「足の再教育装置」として位置づけられるようになる。